うつ病発症までの経緯と体験談|症状・治療・回復までの流れ

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※この記事は、医学的な診断や治療法を解説するものではありません。

一個人の体験をもとに、「当時、何が起きていたのか」「今ならどう見えるのか」を整理したものです。

環境のせいにしてはいけない、は本当だろうか

「環境のせいにしてはいけない」

若い頃、よくそう教えられてきました。
確かに、何でも他人や環境のせいにしてしまうと、前に進めなくなることもあります。

ただ、今振り返ると
メンタルや体調の不調は、思っている以上に環境の影響を強く受ける
というのが、正直な実感です。

引っ越し、職場の変化、人間関係、生活リズム。
こうした外的な要因が重なったとき、心や体が悲鳴を上げるのは、むしろ自然な反応ではないでしょうか。

環境を「責めること」自体が悪いわけではありません。
問題なのは、そこに気づかないまま、無理を続けてしまうことだと思います。

うつ病になる前に起きていたこと

都会生活から田舎に戻るという変化

私の場合、大きなきっかけの一つは生活環境の変化でした。

都会から田舎へ戻ったことで、

  • 人とのつながりが一気に減る
  • これまで当たり前に使っていた街の機能がなくなる
  • 生活リズムそのものが変わる

といった変化が重なりました。

人は思っている以上に、環境の変化に弱い生き物です。
当時は「慣れれば大丈夫」と思っていましたが、心と体はそう簡単には適応できませんでした。

夜型の生活と、日光不足

昼間に外に出ることが少なく、夜遅くまで起きている生活が続いていました。

今なら分かりますが、

  • 日光を浴びない
  • 生活リズムが崩れる

この状態が続くと、体内時計が狂い、気分にも大きく影響します。

当時は「夜更かしぐらい大したことはない」と思っていましたが、
後から考えると、かなり無理をしていたように思います。

話し相手がいない、ガス抜きができない

2000年当時は、スマホやSNSはありませんでした。

都会から田舎に戻ると、
気軽に話せる相手がいない、雑談ができない、愚痴をこぼせない。

この「小さなガス抜き」ができない状態が、
じわじわとストレスを溜めていったように思います。

昼と夜、二重に増えていく仕事

昼の仕事に加えて、夜の活動でも仕事が増えていきました。

「頼まれる=期待されている」
そう思って、断ることができませんでした。

気づけば、
昼も夜も仕事のことばかり考え、
休む時間がほとんどなくなっていました。

無理を重ねた結果、うつ病を発症

徹夜をして頑張り続けたある時、
突然、まったく動けなくなりました。

感覚としては、

  • 心が地面に押しつぶされたような感じ
  • 頭に血が回らず、思考が止まってしまう
  • 何か考えようとしても、言葉が出てこない

今まで経験したことのない状態でした。

治療の始まりと戸惑い

精神科での薬物治療

2000年頃から、精神科での治療が始まりました。

抗うつ薬、抗不安薬、睡眠導入剤など、
症状を伝えるたびに薬が増えていき、
一時期は5種類ほど服用していたと思います。

正直なところ、

  • 効いているのか分からない
  • 副作用なのか、症状なのか判断できない

不安な気持ちは常にありました。

良くなったり、悪くなったりを繰り返す

発症直後は、「早く元に戻りたい」という気持ちが強くなります。

少し調子が良いと期待し、
疲れて悪化すると、強い焦りを感じる。

この繰り返しが、精神的にはかなりつらかったです。

少しずつ、回復に向かっていったこと

朝の散歩と畑作業

2年ほどは、ほとんど動けず、思考も鈍った状態でした。

ただ、家にこもりきりよりも、
少し外に出て体を動かした方が調子が良い気がしていました。

そこで、調子の良い日に、
親が作業している畑まで歩いて行って帰ることを試し始めました。

半信半疑でしたが、
少しずつ体と頭が動く感覚が戻ってきました。

頭の回転が戻ってくる感覚

毎日、ほんの少しずつ体を動かし、考えることを試みる。

すると、

  • 思考がつながるようになる
  • 使える言葉が増えていく

そんな変化を感じるようになりました。

急に良くなるわけではありませんが、
「戻ってきている」という実感が、支えになりました。

福祉施設での就労体験と、その後

福祉施設での就労体験を経て、
およそ5年ほどで、日常生活はほぼ普通に送れる状態になりました。

最終的には、
仕事の形態を自営業にするという選択をしました。

「一日頑張り通す」は思い込みだった

子どもの頃から、

  • 毎日学校に行く
  • 休まず頑張る

それが当たり前だと教えられてきました。

でも社会に出ると、
一人では処理できない量の仕事が振られることもあります。

そのときに大切なのは、

  • これは自分が処理できる量か
  • 今の状態で引き受けて大丈夫か

を判断することでした。

断ることは、逃げではない

真面目な人ほど、
断ることに罪悪感を持ちがちです。

でも、

  • できないことは、できない
  • 引き受けない判断も、立派な選択

だと、今は思います。

エネルギーを多く使う日が続けば、
夕方3時ごろに力が切れるのも、自然なことです。

おわりに

うつ病は、気合や根性で乗り切れるものではありません。
また、「自分が弱いからなる」ものでもありません。

環境、生活、考え方、仕事量。
それらが少しずつ重なった結果として、起こることもあります。

もし今、
「なんだかおかしい」「無理をしすぎているかも」
そう感じているなら、一度立ち止まってもいいと思います。

この記事が、
自分の状態を見つめ直す小さなきっかけになれば幸いです。