松本人志さんの「ストーマ(人工肛門)」とは?腸を戻す手術と生活を解説

※ 本ページはプロモーションが含まれています。※ 他のトラブル解決も“ノジオ”で検索
お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志さんが、2026年7月に大腸の腫瘍を切除する手術を受けたことを公表しました。
その後、松本人志さんはストーマ(人工肛門)を造設していることを明かし、2026年9月には「飛び出てる腸を戻す手術」を受ける予定だと説明しています。手術後は約2週間の入院を予定しているとも話しています。
では、そもそもストーマとは何なのでしょうか?
また、「腸を戻す」とは、腸が本当にお腹から飛び出しているという意味なのでしょうか。
この記事では、松本人志さんが公表した内容と、国立がん研究センターなどの医療情報をもとに、ストーマの仕組みから閉鎖手術、その後の生活まで、できるだけ分かりやすく解説します。
※この記事では、松本人志さん本人について公表されていない病状・手術内容・予後などを推測することは避けています。一般的な医学知識については、医療機関などの公開情報をもとに説明しています。
- 1. 松本人志さんはなぜストーマを造設したのか?
- 2. ストーマ(人工肛門)とは?
- 3. なぜお腹に人工肛門を作るの?
- 4. 「飛び出ている腸」とはどういう状態?
- 5. ストーマからはどうやって便が出る?
- 6. ストーマがあると普通の生活はできない?
- 7. ストーマ生活で大変なのは何?
- 8. 「腸を戻す手術」とは?
- 9. ストーマを閉じると、どうなる?
- 10. ストーマを閉じた後に「便が漏れる」こともある?
- 11. ストーマ閉鎖後はトイレが近くなることも
- 12. ストーマがある人の食事制限は?
- 13. ストーマがある人は運動できる?
- 14. 「人工肛門」と聞いて一番誤解されやすいこと
- 15. 松本人志さんの「腸を戻す手術」は良いニュースなの?
- 16. ストーマについて知っておきたい5つのこと
- 17. 松本人志さんのニュースから考えたい「大腸の病気」
- 18. まとめ|「ストーマ=一生」ではない
松本人志さんはなぜストーマを造設したのか?
2026年7月17日、吉本興業は松本人志さんについて、大腸の腫瘍切除手術を受け、無事退院したと発表しました。
発表によると、松本さんは2026年春に体の異変を感じて医療機関を受診したところ、大腸に腫瘍が発見され、手術を受けたということです。
その後、松本さん自身がDOWNTOWN+で、腹部から腸が出ている状態であることを説明しました。
さらに9月には、
「飛び出てる腸を戻す手術」
を受ける予定だと報告しています。
ここでいう「腸を戻す」という表現を理解するためには、まずストーマの仕組みを知る必要があります。
ストーマ(人工肛門)とは?
ストーマとは、手術によって腹壁に作られた便や尿の排泄口のことです。
人工肛門の場合は、腸管の一部を腹壁から外側に出して固定し、そこから便を排泄します。
国立がん研究センターによると、人工肛門には、
- 一時的な人工肛門
- 永久的な人工肛門
があります。
つまり、人工肛門を造ったからといって、必ず一生そのままというわけではありません。
治療の過程で一時的にストーマを造り、状態が整った段階で閉鎖するケースもあります。
なぜお腹に人工肛門を作るの?
大腸の手術では、病気の部分を切除したあと、残った腸同士をつなぐことがあります。
これを吻合(ふんごう)といいます。
しかし、腸をつないだ部分が肛門に近い場合などには、つないだ部分に負担がかかることがあります。
そこで、便がその部分を通らないように、一時的なストーマを作ることがあります。
国立がん研究センター中央病院では、一時的人工肛門は、手術後の腸のつなぎ目のトラブルを避ける目的などで造設されると説明しています。
イメージすると、
腸を手術する
↓
腸をつなぐ
↓
つないだ部分を休ませる
↓
一時的に別の出口を作る
↓
状態が良くなったらストーマを閉じる
という流れです。
したがって、ストーマは「治療がうまくいかなかった証拠」というわけではありません。
むしろ、手術後の腸を守るために意図的に造設される場合があります。
「飛び出ている腸」とはどういう状態?
松本人志さんは、自身の状況について「横っ腹から今、腸が飛び出てる」と説明しています。
医学的には、人工肛門を造設すると、腸管の一部を腹壁まで持ってきて、腹壁に開口部を作ります。
つまり、
腸の一部を体外側に出して、そこを便の出口として使っている
という状態です。
国立がん研究センター中央病院も、人工肛門について「お腹の壁から腸管の一部を出し、開いて固定をしたもの」と説明しています。
そのため、松本さんの「飛び出ている腸」という表現は、一般の人にも分かりやすくストーマの状態を説明したものと考えることができます。
ただし、松本さんの具体的なストーマの種類や手術方法については、本人・医療機関から詳細が公表されているわけではありません。
ストーマからはどうやって便が出る?
普通の肛門には括約筋があり、ある程度、自分の意思で排便をコントロールできます。
しかし、ストーマには通常、肛門のような括約筋がありません。
そのため、便を我慢することはできません。
そこで、お腹に専用の袋を取り付けます。
これをストーマ装具(パウチ)と呼びます。
便はストーマから自然に排出され、パウチに溜まります。
溜まった便はトイレで処理します。
日本オストミー協会によると、ストーマには括約筋がないため、排泄を自分の意思で止めることができず、ストーマ装具を使って排泄を管理します。
ストーマがあると普通の生活はできない?
「人工肛門」と聞くと、
「外出できないのでは?」
「仕事ができないのでは?」
「お風呂に入れないのでは?」
と心配になる人もいるでしょう。
しかし、現在のストーマ装具は改良されており、適切に管理すれば、かなり通常に近い生活を送ることができます。
国立がん研究センターは、ストーマがあっても、
- 仕事
- 外出
- 旅行
- 入浴
- 軽い運動
などが可能だと説明しています。
また、ストーマ袋には防臭加工がされているため、トイレで処理するとき以外は臭いが気になることはほとんどないとされています。
つまり、
ストーマ=寝たきりの生活
というわけではありません。
ただし、装具の管理や皮膚トラブル、便の状態などに気を配る必要があります。
ストーマ生活で大変なのは何?
ストーマを持つ人が直面する問題の一つが、ストーマ周囲の皮膚トラブルです。
ストーマの周辺には常に排泄物が接触する可能性があるため、皮膚が刺激を受けやすくなります。
国立がん研究センター中央病院では、
- 便が漏れにくい装具を選ぶ
- 装具を剥がすときに皮膚への刺激を減らす
- 低刺激の洗浄剤を使用する
など、皮膚を守ることが重要だと説明しています。
また、装具を交換するときには、排泄物が出てくることもあります。
松本人志さんも2026年9月、装具を交換する際の苦労について、自身の経験を話しています。
こうした経験を本人が発信することで、これまで知らなかった人がストーマについて知るきっかけにもなっています。
「腸を戻す手術」とは?
ここが、今回もっとも重要なポイントです。
松本人志さんがいう、
「腸を戻す手術」
は、一般的には一時的なストーマを閉鎖する手術に相当すると考えられます。
一時的人工肛門の場合、腸や手術部位の状態が整った段階で、ストーマを閉じて、本来の肛門から排便できる状態に戻すことがあります。
これを一般にストーマ閉鎖術などと呼びます。
国立がん研究センター中央病院では、直腸の手術などで一時的人工肛門を造設し、一定期間後に閉鎖する「二期的手術」が行われる場合があると説明しています。
ストーマを閉じると、どうなる?
簡単に説明すると、
ストーマがある状態
腸 → ストーマ → パウチ
という排便経路です。
それを閉鎖すると、
ストーマ閉鎖後
腸 → 直腸 → 肛門
という本来の経路に戻します。
ただし、手術をしたから翌日から完全に以前と同じ排便になるとは限りません。
腸や直腸、肛門周辺の機能が回復するまで時間がかかる場合があります。
ストーマを閉じた後に「便が漏れる」こともある?
あります。
これはストーマ閉鎖後に知っておきたい重要なポイントです。
国立がん研究センターによると、一時的ストーマを閉鎖した後、約1カ月ほどは便失禁が起こることがあります。
その後、半年から2年ほどかけて徐々に改善するケースがありますが、手術した部位や肛門周辺の筋肉の状態などによって個人差があります。
つまり、
ストーマを閉じる=すぐ完全に元の排便状態に戻る
とは限りません。
むしろ、閉鎖後には排便機能を再び体に慣らしていく期間が必要になることがあります。
ストーマ閉鎖後はトイレが近くなることも
大腸や直腸の手術後には、排便回数が増えたり、便を我慢しにくくなったりすることがあります。
特に直腸の手術では、
- 便が何度も出る
- 急に便意を感じる
- 便を我慢しにくい
- 少量ずつ何度も排便する
- 便が漏れる
などの排便トラブルが起こることがあります。
そのため、外出時にはトイレの場所を確認しておくなどの工夫が役立ちます。国立がん研究センターも、術後の排便コントロールが難しい時期には、外出前にトイレの場所を確認することを勧めています。
ストーマがある人の食事制限は?
「人工肛門になったら、食べられるものが大幅に減るのでは?」
と考える人もいます。
しかし、国立がん研究センターによると、ストーマがあるからといって一律に特別な食事制限が必要というわけではありません。
ただし、実際には、
- 便が硬い
- 下痢になる
- ガスが増える
- 特定の食品で便の状態が変わる
など、人によって反応が異なります。
そのため、術後は自分の体調を見ながら、医師や看護師などに相談して食生活を調整することが大切です。
ストーマがある人は運動できる?
運動も可能です。
ただし、手術直後は無理をしないことが重要です。
大腸手術後は、まずウォーキングやストレッチなどの軽い運動から始め、体力に合わせて徐々に活動量を増やしていきます。
国立がん研究センターは、術後1~3カ月程度で手術前の日常生活に戻れることを目安の一つとして示していますが、回復には個人差があります。腹筋を強く使う運動などは、しばらく控える必要があります。
したがって、ストーマがあるから運動できないというわけではありません。
「人工肛門」と聞いて一番誤解されやすいこと
人工肛門という言葉には、どうしても、
「一生この状態なのでは?」
というイメージがあります。
しかし、人工肛門には、
一時的なものと永久的なものがあります。
一時的ストーマの場合、病気や手術の状態が整えば、閉鎖できる可能性があります。
今回の松本人志さんについても、本人が「腸を戻す手術」を受ける予定だと説明していることから、少なくとも本人の説明上は、現在のストーマを閉鎖する方向で治療が進んでいると考えられます。
ただし、具体的な術式や腸の状態、閉鎖後の経過については公表されていないため、そこを外部から断定することはできません。
松本人志さんの「腸を戻す手術」は良いニュースなの?
本人自身が「良かった報告」と表現しています。
2026年9月の発表では、術後の回復が順調で、当初考えていたより早くストーマを閉鎖する手術ができそうだと説明しています。
また、医師からは手術時間が約1時間、入院が約2週間程度と説明されているとも話しています。
ただし、ここは注意が必要です。
「手術時間が約1時間だから簡単な手術」
とは限りません。
手術の難しさは時間だけでは判断できませんし、入院期間も患者さんの状態によって変わります。
松本人志さんについても、実際の手術内容や経過については担当医以外には判断できません。
ストーマについて知っておきたい5つのこと
今回のニュースをきっかけにストーマについて知るなら、次の5点を覚えておくと分かりやすいでしょう。
1.ストーマは「人工的な排泄口」
腸の一部を腹壁に出して、便の出口を作ったものです。
2.人工肛門には一時的なものがある
「人工肛門=一生」というわけではありません。
3.パウチで便を受け止める
ストーマには括約筋がないため、専用の袋を使って排泄を管理します。
4.ストーマがあっても生活できる
仕事、外出、旅行、入浴、軽い運動などが可能です。
5.閉鎖後も排便が安定するまで時間がかかることがある
ストーマを閉じた後も、便失禁や頻便などが起こることがあり、徐々に回復していく場合があります。
松本人志さんのニュースから考えたい「大腸の病気」
今回のニュースで、もう一つ重要なのが大腸の異変を早く見つけることです。
吉本興業の発表によれば、松本人志さんは2026年春に体の異変を感じて医療機関を受診し、大腸に腫瘍が見つかりました。
大腸の病気は、早期には自覚症状が乏しい場合があります。
そのため、
- 血便
- 便通の変化
- 便が細くなった
- 腹痛
- 貧血
- 体重減少
など、気になる変化があれば医療機関に相談することが大切です。
また、症状がなくても年齢やリスクに応じて大腸がん検診などを受けることには意味があります。
まとめ|「ストーマ=一生」ではない
松本人志さんのニュースで注目された「ストーマ(人工肛門)」。
これは、病気や手術によって必要となった新しい便の出口です。
そして重要なのは、
人工肛門には「一時的なもの」がある
ということです。
一時的なストーマの場合、腸の状態が整えば、ストーマを閉鎖して再び肛門から排便できる状態に戻すことがあります。
松本人志さんが話している「腸を戻す手術」も、本人の説明からは、このようなストーマ閉鎖にあたる治療を予定していると考えられます。
ただし、松本人志さんの具体的な術式や病状、今後の経過については公表情報以上のことを外部から判断することはできません。
今回のニュースは、芸能人の病気というだけでなく、
「ストーマとは何なのか」
「人工肛門でも普通の生活ができるのか」
「一時的な人工肛門はどうやって元に戻すのか」
を知るきっかけにもなります。
もし自分や家族がストーマの手術を受けることになった場合も、一人で不安を抱え込まず、医師やストーマケアを専門とする看護師に相談することが大切です。
ストーマは、人生を終わらせるものではありません。
病気を治療し、その後の生活を取り戻すための「一時的な排泄ルート」になることもあるのです。

