人食いバクテリアの正体と感染経路。足の傷から命にかかわる病気になる可能性も
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人食いバクテリアの患者が増えてきたというニュースがありましたが、これについて説明してください。
回答1
人食いバクテリアと呼ばれるのは、主にA群溶血性レンサ球菌によって引き起こされる「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」のことです。この感染症は、手足の壊死(えし)や多臓器不全などの重篤な症状を引き起こし、致死率が約3割と非常に高いです12。
国立感染症研究所によると、去年の患者報告数は1999年の調査開始以来、過去最多の941人でした1。50歳未満を中心に報告数が増加しているということです2。コロナ禍で患者数は減少していましたが、去年は逆に増えたと考えられます1。
感染予防策としては、手指の消毒や咳エチケットなどの基本的な対策が有効です1。また、咽頭痛や発熱などの初期症状があれば、早めに医療機関を受診することが重要です2
回答2
2023年の日本における「人食いバクテリア」と呼ばれる劇症型溶血性レンサ球菌感染症の患者報告数は、過去最多の222人となりました。これは、前年比18.5%増となり、2013年以降で最多です。
「人食いバクテリア」とは、A群溶血性レンサ球菌が原因で起こる感染症のことです。A群溶血性レンサ球菌は、咽頭炎などの比較的軽い症状を引き起こすことが多いですが、ごくまれに劇症化して、手足の壊死や多臓器不全を引き起こすことがあります。致死率は30%と高く、早期の治療が重要です。
患者数の増加の要因としては、以下の点が挙げられています。
- 高齢化や生活習慣の変化により、免疫力が低下している人が増えていること
- 気候変動の影響により、A群溶血性レンサ球菌が増殖しやすい環境が整っていること
- 抗菌薬の乱用により、A群溶血性レンサ球菌が薬剤耐性を獲得していること
感染予防には、以下の点に注意しましょう。
- 手足の傷口を清潔に保つ
- 風邪やインフルエンザなどの感染症を早期に治療する
- 抗菌薬の使用は適切に行う
また、感染が疑われる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
具体的には、以下の症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。
- 手足の腫れ
- 発熱
- 激しい痛み
- 発汗
- 食欲不振
- 倦怠感
早期の治療により、重症化を防ぐことができます。
感染経路は
どのようにして、感染するのですか?
劇症型溶血性レンサ球菌感染症の感染経路は、患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌を吸い込む「飛まつ感染」、細菌が付着した手で口や鼻に触れる「接触感染」、食品を介して細菌が口に入って感染する「経口感染」などがあります12。しかし、感染経路が不明な場合も多くあります3。皮膚や軟部組織に傷がある場合は、そこから細菌が侵入する可能性もあります