敗血性ショックとは何か?突然死を招く感染症のリスクと対策

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岸本知事が亡くなった「敗血性ショック」とは、どんな病気ですか?
「敗血性ショック(はいけつせいショック)」は、重篤な感染症が原因で起こるショック状態のことです。命に関わることもある、非常に危険な状態です。
🔍 敗血性ショックの仕組み
- 細菌などの病原体が血液中に入り込む
- これを「敗血症(はいけつしょう)」といいます。
- 体が強く反応しすぎてしまう
- 炎症反応が全身に広がり、血管が広がりすぎたり、血液が漏れやすくなったりします。
- 血圧が急激に低下し、重要な臓器に血液が届かなくなる
- この状態を「敗血性ショック」と呼びます。
🩺 主な原因
- 肺炎
- 尿路感染
- 腹膜炎
- 手術後の感染
- 皮膚・傷口からの感染
⚠ 症状
- 血圧の急激な低下
- 高熱または低体温
- 意識障害
- 呼吸が速くなる
- 脈が速くなる
- 手足が冷たくなる
🧪 治療
- 抗生物質で感染を抑える
- 輸液や昇圧剤で血圧を保つ
- 感染源の切除(手術など)を行うことも
🚨 注意点
敗血性ショックは発症から急激に悪化することがあり、早期発見・治療が極めて重要です。特に高齢者や持病がある人は重症化しやすい傾向があります。

細菌感染と聞くと、近年では人食いバクテリアが取り上げられますが。。
はい、「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌、正式には劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)は、敗血性ショックを引き起こす代表的な細菌感染の一つです。つまり、関係あります。
■ 「人食いバクテリア」とは
- 正式名称:劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)
- 主な原因菌:A群溶血性レンサ球菌(GAS)
- 通常はのどの痛み(咽頭炎)や軽い皮膚感染を起こす程度ですが、
特定の条件で毒素を大量に出し、筋肉や皮膚を壊死させるほどの重症化を起こします。
■ どうやって感染するの?
- 傷口(小さな切り傷、虫刺され、手術痕など)から侵入
- のどなどから体内に入ることも
■ 人食いバクテリアと敗血性ショックの関係
- 「人食いバクテリア」による感染が進行すると、敗血症 → 敗血性ショックに至ることがある。
- 特に、急激に血圧が下がる/多臓器不全になる/数十時間で死亡に至ることも。
■ ただし…
敗血性ショックの原因は「人食いバクテリア」だけではありません。他にも:
- 大腸菌(尿路感染症など)
- 肺炎球菌(肺炎など)
- 黄色ブドウ球菌
- その他のグラム陰性菌、真菌なども原因になります。
つまり、「人食いバクテリア」は敗血性ショックを起こす原因菌の一つではあるが、すべてではないということです。
もし岸本知事の死因となった「敗血性ショック」の直接的な原因がこの人食いバクテリアだったとすれば、報道でその旨が強調されることが多いですが、今のところは「原因菌不明」とされているか、特定されていない可能性が高いです。
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